車両は自動運転技術で他の車両や障害物を検知しながら、荷物を安定的に運ぶ(21日、静岡県磐田市)

ヤマハ発動機の関係会社、eve autonomy(イブ・オートノミー、静岡県磐田市)が21日、自動運転車両で荷物を運ぶサービスの体験型ショールームを磐田市に開いた。工場や物流施設などでの荷運びを自動化できる車両の性能や安全性を、屋内外の様々な走行場面を想定し自らも操作して試すことが出来る。

「竜洋ショールーム」は広さが約1200平方メートルある同社の本社敷地内の建物の内外に走路を設定。最長122メートルの周回走路では車両を最高時速10キロで自動走行できる。台車を引っ張って荷物を運び、最大けん引重量は1.5トン。大手製造業などに7月までで40拠点、50台以上の導入実績がある。

自動運転車両による荷物の搬送を実際の操作も交え試せる(静岡県磐田市)

ルート上には幅1.75メートルの狭路、段差やスロープも設けた。他の車両と近接した場合の調停機能、電動ゲートとの無線による連携なども確認できる。自動搬送サービスの導入を検討する企業にリアルな環境で車両を試してもらい商談促進につなげる。

イブ・オートノミーはヤマハ発動機が51%を、自動運転スタートアップのティアフォー(名古屋市)が残る49%を出資している。

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