日本を訪れる外国人旅行者は過去最高のペースで推移していますが、その一方で、海外から日本に寄港するクルーズ船の乗客数は、去年1年間の実績がピークだった2017年の1割程度にとどまり、回復が遅れています。

こうした中、大型のクルーズ船は5000人規模が乗船してその経済効果が大きいことから、誘致に向けた港の整備が各地で活発になっています。

このうち北海道の小樽港では、去年3月に税関や出入国審査の機能を備えたターミナル施設が整備されたのに続いて、ことし3月には大型船が接岸できる岸壁の改修も完了しました。

広島港や静岡県の清水港でも、去年からことしにかけて港の整備が行われています。

また、長崎県の佐世保港では、免税店や待合スペースが入ったターミナル施設をクルーズ船の運航会社が整備し、民間が主体となって受け入れ体制を整える動きもあります。

国はクルーズ船による訪日外国人旅行者を、来年にはコロナ禍前と同じ水準の250万人に拡大させることを目指していて、こうした各地の動きが地域の活性化につながることが期待されています。

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