サッポロビールは23日から東京・恵比寿ガーデンプレイスでビールイベント「YEBISU BEER HOLIDAY(エビスビアホリデー)」を開く。4月に開業した東京・恵比寿の醸造所で生まれた新商品を9月の全国発売に先駆けて提供する。2023年の減税以降ビール回帰の追い風が吹く中、消費者体験の場を通じてブランド価値を高める。
22日、9月10日に缶・瓶などで全国発売する新商品「エビスクリエイティブブリュー 燻(いぶし)」の体験会を報道陣向けに開いた。燻は4月に開業した醸造所「YEBISU BREWERY TOKYO(エビス・ブルワリー・トウキョウ)」で提供していた数量限定ビールが元となった商品。同醸造所から商品化するのは初めてとなる。
イベントでは樽(たる)から注いだ燻を1杯800円で提供するほか、会場限定のビール「Magic Holiday(マジックホリデー)」も1200円で提供する。8月23日から9月1日までの会期中に1万3000人の入場者を見込む。
国内市場はビール回帰で標準的な価格帯のビールが台頭する一方、実勢価格で250円を超える高価格帯の販売数量は1〜7月で前年同期比3%減と伸び悩む。そのなかでもエビスビールの缶は同9%増と好調だ。マーケティング本部ビール&RTD事業部長の永井敏文氏は「ブランド体験を通じてビールが持つ嗜好品としての価値を高めていきたい」と話す。
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