ロボットによる自動化が進むKDDIの物流倉庫(22日、相模原市)

椿本チエインとKDDIが共同出資する「Nexa Ware(ネクサウェア)」は22日、物流倉庫を効率化するシステムの提供を始めたと発表した。より正確な出荷時刻を計算することで、集荷の際のドライバーの待機時間を短くできる。時間外労働が制限される物流2024年問題に対応する。

倉庫の在庫やロボットなどのデータを分析し、梱包や検品など各作業の終了時間を予測する。作業の進捗状況をリアルタイムで管理できるため、出荷準備が遅れている作業場に人を再配置することもできる。KDDIがスマートフォンなどを保管している倉庫に導入したところ、出荷能力が導入前の1.4倍に増えた。

倉庫では様々なメーカーのロボットが稼働している。ネクサウェアのデータ分析基盤はメーカーごとにデータ形式が異なっていても対応できる仕様のため、最短2週間で導入できる。同様のサービスを展開している企業はあるが、導入には1カ月ほどかかるという。

ネクサウェアは椿本チエインが51%、KDDIが49%を出資し、法人向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)支援などを手掛けている。

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