東京株式市場では今月はじめの記録的な下落のあと乱高下が続きましたが、先週は日経平均株価がことし2番目と3番目の上昇幅を記録するなど、4営業日で3000円以上値上がりし、3万8000円台を回復しました。
東京証券取引所によりますと、先週の13日から16日までに東京と名古屋の取引所で海外の投資家が株式を買った額は、売った額を1872億円上回り、2週連続の買い越しとなりました。
また「事業法人」の買い越し額が2376億円にのぼり、海外投資家による買い戻しに加えて、企業の活発な自社株買いが株価を押し上げたとみられます。
一方、国内の個人投資家は売った額が買った額より4041億円多く、2週連続の売り越しでした。
市場関係者は「アメリカの景気の先行きへの懸念が和らいだことや、急ピッチで進んだ円高に歯止めがかかって、円安方向に進んだことが安心材料となって、海外の投資家が買い戻しに動いたことが株価の押し上げにつながった。一方、個人の投資家は株価の上昇局面で利益を確保するために、売り注文を増やしたとみられる」と話しています。
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