ReCuteを立ち上げた山下萌々夏代表

ヘアアイロンのシェアリングサービスを手掛けるReCute(リキュート、東京・港)は26日からスマートフォンアプリの提供を始める。渋谷ヒカリエなど東京近郊の5施設に貸出スポットを設置し、1回10分あたり385円で利用できる。外出先で髪の毛を巻き直したい20代後半から30代前半の女性の利用者を開拓する。

渋谷ヒカリエの商業エリア「ShinQs(シンクス)」のほか、大手町ビル(東京・千代田)、住友不動産渋谷タワー(東京・渋谷)、みなとみらい東急スクエア(横浜市)、東京ガーデンシアター(東京・江東)にある化粧室などに計9台のヘアアイロンの貸し出しスポットを設ける。

利用者はアプリで近くの貸出スポットを探し、QRコードをスキャンするとボックスが開き、レンタルできる。ボックスにアイロンを返却し、写真を撮影して送信すると決済が完了する。まずは5施設でのサービス提供を通じて利用者ニーズを検証し、年内に貸出スポット数を10施設に増やす予定だ。

ReCuteはNTTドコモグループの新規事業創出コンテストに参加したNTTコミュニケーションズ社員の山下萌々夏氏がドコモからスピンアウトし、4月に設立した。6月にはポーラ・オルビスホールディングス、ドコモなどから4500万円を調達した。山下代表は「将来は貸出スポットを全国3500カ所に増やし、化粧品やヘアケア商品にも事業を展開したい」と話す。

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