大手アパレルメーカーの「三陽商会」は、年々暑い時期が長くなる傾向にあることから、これまで3か月間だった夏物の販売期間を5か月間に延長しています。

これまでは季節を先取りする形で、8月には秋物の販売に切り替えていましたが、ことしは9月にかけても夏物を販売することにしています。

東京 銀座の店舗では汗をかいても洗うことができる軽量のジャケットや、秋向けの色でありながら薄手の生地を使ったブラウスなど、秋になっても着ることができる商品を販売しています。

こうした商品は定価で販売しても売れ行きが好調だということで、先月から今月中旬までのジャケットの売り上げは、前の年に比べて40%伸びているということです。

買い物に訪れた68歳の男性は「この先も暑い日が続くだろうから、まだ十分着ることができるものが売っているのはありがたい」と話していました。

三陽商会の菅泉拓己執行役員は、「定価であっても、すぐに着用できるものを買う消費動向に変わってきている。猛暑は中長期的に続いていくと考えているので、気温に対応した商品の展開に来年以降も取り組んでいきたい」と話していました。

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