半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD)が東京証券取引所に上場を申請したことが23日、分かった。10月の上場を想定し、時価総額は1兆5000億円超を目指す。データセンター向けなどで拡大する半導体需要を取り込むため、上場で資金を調達し、巨額の設備投資に備える。

キオクシアHDは東芝が分社化した半導体メモリー事業会社が前身。2018年に米投資ファンドのベインキャピタルなどに約2兆円で譲渡された。東芝の現在の出資比率は4割で、同社とベインは上場後、段階的に保有株を売却する方針だ。

キオクシアHDはもともと20年に上場予定だった。だが、米中貿易摩擦で事業環境が不透明になったため、直前に上場を延期。当時算出した時価総額は1兆5000億円を上回っていた。

半導体メモリー大手、キオクシアホールディングスのロゴマーク

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