予約分譲が始まる「あがた駅北産業団地」(黄色枠部分)=足利市提供

 栃木県足利市は、東武伊勢崎線県(あがた)駅の北側に造成中の「あがた駅北産業団地」の分譲開始を発表した。10月から予約を受け付け、2026年10月の引き渡しを見込んでいる。

 同団地は、市が用地を買収して開発、分譲する直営方式で22年度から造成を進めている。分譲面積は14・3ヘクタールで、10月から10区画計13・1ヘクタールを先行分譲する。1区画あたりの面積は1・2~3・3ヘクタールで、分譲単価は1平方メートルあたり2万700円~2万4400円。10月から買い受け申し込みを受け付け、ヒアリングを経て分譲企業を選定する。残る1街区については駅に隣接していることから、商業利用も視野に入れ、時期をずらして分譲する。

 同団地は市街地から南東約6キロで、国道50号からのアクセスも良い。造成開始前から進出を希望する企業からの引き合いが相次ぎ、製造業や物流業の企業から延べ170ヘクタール分の照会があったという。市内では同団地以外の既設の13産業団地(計230ヘクタール)もすでに完売。市は、新たな産業団地の候補地に同市久保田町の50号沿線約22ヘクタールを選定し、28年度の造成を目指し、県主導による事業化を要望している。早川尚秀市長は「タイムラグが生じないよう市としても努力したい」と述べた。【太田穣】

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