キオクシアは10月の上場を目指す

半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD、旧東芝メモリ)が東京証券取引所に上場を申請したことが分かりました。時価総額は1兆5000億円超を目指し、2024年最大の新規株式公開(IPO)になる見通しです。ただ、同社は23〜24年3月期にメモリー市況の悪化で2年連続の最終赤字に陥りました。市況の波に振り回されない成長戦略を示すことが課題となりそうです。電機セクションの1週間を振り返ります。

  • ・キオクシアHD、遅れた上場決断 市況の波に業績浮沈
  • ・キオクシアHDが10月上場へ 時価総額1.5兆円目指す
  • ・AI頼み続く半導体、素材は成熟品向け苦戦 9指標分析

三菱電機やアンリツ、将来の女性の理系人材にアクセス

三菱電機は女子中高生向けのSTEM体験イベントを開いた(21日、東京都中央区)

夏休みシーズンを迎え、電機メーカーが女子中高生を対象とした技術の体験イベントを相次ぎ開きました。三菱電機はロボットの操作を、計測機器大手のアンリツは先端機器の操作を実際に体験してもらいました。将来の女性の理系人材に興味を持ってもらう「青田作り」の動きが広がりそうです。

  • ・三菱電機、なるか脱「男性職場」 理系女子へ技術体験会
  • ・アンリツ、女子中高生向け計測器体験イベント

リコー、企業向け生成AIや路面点検サービス

リコーが開発した路面撮影用カメラ

リコーが人工知能(AI)関連サービスを相次いで始めます。秋には企業ごとにカスタマイズを簡単にできる生成AIの大規模言語モデル(LLM)を提供します。専用カメラを搭載した車を走らせるだけで路面を点検できるサービスも24年度中に始めます。主力の事務機市場が成熟するなか、AIが新たな成長の柱になりそうです。

  • ・リコー、大規模言語モデル今秋提供 日英中の3言語対応
  • ・リコー、車のカメラとAIで道路点検 ひび割れなど解析

その他のニュース

シャープ液晶事業

  • ・シャープ、テレビ向け液晶生産終了 国内メーカー不在に
  • ・シャープ液晶パネル、希望の星はゲーム TV向け生産終了
  • 拠点合理化
  • ・コニカミノルタ、中国の事務機工場の生産終了 25年前半
  • 新拠点
  • ・ニコン、製品も本社も原点回帰 西大井から再成長狙う
  • ・富士通、大阪拠点を「うめきた」に移転 営業活動を強化
  • ・太陽誘電、青森で天馬の工場買収 車載向け部品製造
  • ・TSMC、欧州に車載半導体の供給基地 ドイツ工場を起工
  • 家電
  • ・ハイアール、設置面積12%減の冷蔵庫 一人暮らしに対応
  • ・東芝系、洗浄力高めた便座発売 極小の泡を活用
  • ・ルネサス、高機能の空気清浄機向け部品 7種の信号処理
  • スマホ・パソコン
  • ・TDK、ノイズ除去フィルターの能力2倍 ノートPC向け
  • ・富士フイルム、スマホ印刷機「チェキ」に新顔 若者に的
  • 通信
  • ・三菱電機、高速通信対応の光デバイス 25年から量産
  • 放送
  • ・ソニー、AIが自動でピント合わせ 番組制作用小型カメラ
  • 電力
  • ・東芝、インドネシア発電大手と提携 CO2の削減技術で
  • ・電力の需給安定へEV充電器など制御 パナと大ガスが実証
  • ・OKIエンジ、全事業所の電力を再エネ化 計画前倒し
  • テクノロジー
  • ・ソニーグループがブロックチェーン開発 新事業の創出へ
  • モビリティー
  • ・マブチ、不整地の自走ロボにモーター 新興に出資
  • ・パナHD、EV電池の国内拠点整備 スバルとマツダ向けに
  • ・東芝、中古EVの電池診断 劣化状況をサイトに掲載
  • ゲーム
  • ・ソニーG、立体的なゲーム音作るソフト 演出リアルに
  • M&A・出資
  • ・AMD、サーバー企業7200億円で買収 AI事業拡大へ
  • ・日立、生産ライン設計の米社買収 製薬業界の顧客獲得

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