【シリコンバレー=渡辺直樹】米マイクロソフトは23日、7月に起きた世界的なシステム障害の再発防止のため、9月10日にサイバーセキュリティー会社などを集めた会合を開くと発表した。
ワシントン州シアトル近郊の本社で開催する。システム障害の原因となった米セキュリティー会社のクラウドストライクのほか、政府関係者も出席し、システムを早期復旧する方法などについて議論する。終了後に協議した内容を発表する。
システム障害はクラウドストライクが不具合を含んだサイバーセキュリティーのソフトを更新したことが原因で起きた。マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」のパソコンの画面が動かなくなり、世界で約850万台の端末が影響を受けた。
システムダウンにより航空便で遅れが出たほか、金融や自動車など幅広い産業に影響が出て混乱が広がった。米航空会社はクラウドストライクとマイクロソフトに損害賠償を求めている。
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