日立はシングテルのクラウド技術を活用してデータセンター事業を進める(日立の德永俊昭副社長㊨)

日立製作所は26日、シンガポールの通信大手シンガポール・テレコム(シングテル)とデータセンター事業で提携すると発表した。両社の技術を組み合わせ、生成AI(人工知能)の普及により需要が高まるデータセンターを企業が効率的に導入することを後押しする。

両社がこのほど提携に関する基本合意書(MOU)を交わした。日立の大型の電源装置や冷却装置と、シングテルのクラウド技術を組み合わせる。これらの技術を組み合わせて提案することで企業が効率的にデータセンターを設置したり、拡充したりできるようにする。

データセンターで生成AIを運用するには膨大な電力やデータ処理が必要で、対応する機器や技術が欠かせない。2025年3月末にも具体策を盛り込んだ最終契約を結ぶ。

日立とシングテルは24年6月にも協業を発表している。米国子会社の日立デジタルがシングテルと共同開発した生成AIアプリケーションを顧客企業に導入して実証実験した。

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