大丸松坂屋百貨店は2024年のおせちでも好評だった冷凍おせちの商品数を増やす(26日、東京都江東区)

大丸松坂屋百貨店は26日、2025年のおせちの概要を発表した。配送地域が広い冷凍おせちの商品数を3割ほど増やしたほか、能登半島地震の被災地支援で北陸の食材も使う。24年のおせち商戦と比べて3%増の売り上げを目指す。

前年より2日早い9月20日からオンラインストアで注文を受け付ける。

技術向上やノウハウの蓄積で冷凍おせちの品質は上がっている。好評を受けて冷凍おせちの商品数を前年から約3割増となる82品に増やした。冷凍を増やすことで販売側は製造や配送の期間に余裕を持たせることができる。

特別企画として北陸の食材を使った和風おせち(4万2000円など)を用意した。石川県七尾市の日本料理店「一本杉 川嶋」の川嶋亨氏が監修しており、紅ズワイガニや黒毛和牛のローストビーフなど山海の幸を詰めた。

SNSで人気を集める料理家「ぐっち夫婦」が監修した、和洋2段の「しあわせおせち」(2万1600円)も販売する。大丸松坂屋がインフルエンサーと組んだおせちを販売するのは初めてで、30〜40代の顧客を取り込む。

物価高などを受けておせちの平均価格は数パーセント上がっている。同社バイヤーがおすすめする「厳選おせち」では食材の共通化や献立の見直しなどでコストを減らし、価格帯を据え置いた。

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