茨城県オリジナル品種の恵水のなかでも、特に大きさや甘さに優れたものは1玉1万円超で販売される(写真は2023年)

茨城県は9月に出荷のピークを迎える県産ナシ「恵水」をPRするため、東京都内の高級青果店や百貨店で毎年10玉前後しかとれない「幻の恵水」を販売する。茨城県は千葉県に次いで出荷量全国2位のナシの産地。販促を通じ全国的な知名度を高める。

9月上旬以降に伊勢丹新宿店と京橋千疋屋5店舗で取り扱いを予定するのは、1玉1キログラム以上、糖度14度以上など厳しい条件をクリアした恵水だ。2023年は1玉1万800円で計9玉販売した実績があり、24年も同価格帯での販売を見込む。

恵水は県農業総合センターが開発し、16年ごろから本格的に出荷を始めた品種。大玉で食べ応えがあり、深い甘みも特長だが出荷量は県産ナシ全体の1%以下と希少で認知度に課題がある。旬の恵水をタルト専門店を全国展開する「キルフェボン」でも使ってもらう予定で、県農産物販売課は「全国に恵水のおいしさを伝えたい」と話す。

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