3者でカイコの冬虫夏草を研究する(26日、京都市)

島津製作所と第一工業製薬、順天堂大学大学院医学研究科は26日、キノコの一種である冬虫夏草の研究で技術連携すると発表した。機能性成分を効率的に抽出する方法を開発したり、新たな成分を探したりする。会見した島津製作所の上田輝久会長は「微量な有効成分の研究を通じて技術力向上につなげたい」と話した。

カイコのサナギにできる冬虫夏草に含まれるナトリードと呼ぶ成分などを研究する。第一工業製薬によると、ナトリードには認知機能を改善する効能があるという。島津製作所の分析技術や順天堂大学のアンチエイジングなどの研究知見を生かす。

島津製作所は物質に高い温度と圧力を与えて特定の成分を抽出する技術を持つ。まず1年後をメドにナトリードを効率的に抽出する手法を探る。さらに3年以内に新たな機能性成分を探したい考えだ。

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