セメントの約8割を高炉スラグ微粉末で置き換えた

UBE三菱セメントは24日、清水建設と共同で製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を約8割削減したコンクリートを開発したと発表した。コンクリートの材料となるセメントの約80%を鉄鋼生産の副産物「高炉スラグ微粉末」に置き換えた。脱炭素化につながる環境配慮型の建設資材として売り込む。

高炉スラグ微粉末を多量に使っても品質や強度を維持できる基礎技術を新たに開発した。温度変化が原因のひび割れが起こりにくく、強度も普通コンクリートと同等のレベルを維持した。

セメントに高炉スラグを混ぜた「高炉セメント」の場合、混合率は日本産業規格(JIS)の定めでは最大70%と規定されている。今回開発したコンクリートはJIS規格の適合外となる。今後、建設資材として使うため国土交通大臣認定の取得を目指す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。