厚生労働省の専門部会は26日、統合失調症やうつ病の治療に使われてきた大塚製薬の抗精神病薬「レキサルティ」の効能に、アルツハイマー型認知症に伴う攻撃的な言動などの改善を追加することを了承した。近く正式に承認される。

アルツハイマー型認知症では徘徊(はいかい)や同じ動作の繰り返し、攻撃的な言動といった症状がみられ、患者本人や家族、介護者の生活に支障が出ることがある。レキサルティにはこうした症状の軽減が期待されていて、この効能ですでに米国など3カ国で承認されている。

大塚製薬によると、55〜90歳の患者410人を対象にした臨床試験で、レキサルティを10週間投与したグループはそうでない場合に比べ、攻撃的な言動などが出る頻度が改善した。〔共同〕

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