ニューヨーク証券取引所(ロイター=共同)

 週明け26日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比65・44ドル高の4万1240・52ドルと7月17日以来となる終値の最高値を更新して取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げに踏み切るとの見方が追い風となり、買い注文が優勢となった。

 FRBのパウエル議長は23日の講演で、金融政策の転換について「調整の時が来た。方向性は明確だ」と強調。市場はパウエル氏が事実上、利下げを明言したと受け止めており、米景気の先行きへの期待感から買いが膨らんだ。前週末終値からの上げ幅は一時240ドルを超える場面があった。

 米景気の先行き懸念からダウ平均は今月初めに大きく下落し、日経平均株価など世界的な株安を招いた。だがその後に発表された経済統計やFRBによる利下げへの期待を背景に投資家心理は回復基調にある。一方、ダウ平均銘柄ではないものの、半導体大手エヌビディアの決算発表を28日に控えて様子見姿勢もあり、上値は限られた。(共同)

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