秋田市の穂積志市長は28日の記者会見で、市内に建設する新スタジアムの早期完成をめざし「市議会とも調整のうえ年内には建設地を決めたい」との考えを示した。市中心部の八橋(やばせ)運動公園内を「今のところ有力な候補地」とし、9月2日に始まる市議会で大筋の考えを示す方針を明らかにした。
工期を2年と見込んだ場合、当初計画していた市郊外の外旭川地区では2032年中の供用開始が想定される。1年でも早く完成させるために、基本計画策定と設計期間、工期を合わせて4年とすると「27年には基本計画作りに入らないといけない」と穂積市長は述べた。
ただ、新スタジアムを八橋運動公園内に建設するにしても施設の配置案と同時に、だれが建設するかという事業主体を明確にする課題も残っている。
市はこれまで建設地について、外旭川地区で建て替えを予定する卸売市場の余剰地としていた。だがその工期は30年5月まで必要で、新スタジアム着工は同年6月以降になる。
これに対し、サッカーのJリーグクラブライセンス事務局が計画の遅れを指摘。このままでは新スタジアムを本拠地に予定するJ2のブラウブリッツ秋田がJ1のクラブライセンスを取得できなくなる懸念を示され、建設前倒しの可能性を探っている。
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