日本製鉄は29日、買収を予定している米鉄鋼大手USスチールに対し、買収後に13億ドル(約1900億円)の追加投資を行う計画を公表した。買収に反発する全米鉄鋼労組(USW)に約束している2026年までの投資14億ドルに加え、新たな投資を打ち出すことで、米国の政治問題に発展している買収計画への理解を得たい考えだ。
日鉄によるUSスチール買収は、両社間では合意しているものの、USWが強く反発。11月の米大統領選を前に、民主、共和両党の陣営も買収に異論を唱えている。日鉄は当初9月の買収完了を目指していたが、大統領選後の12月に延期した経緯がある。
日本製鉄の本社が入るビル=東京都千代田区
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