住友重機械工業グループの住友ナコフォークリフトは29日、法令で定められたフォークリフトの定期検査での不正が新たに18件見つかったと発表した。労働安全衛生法で定められた特定自主検査の際、指針に反し、ブレーキドラムを外して内部を調べる検査などを怠っていた。

  • 住友重グループ、フォークリフト検査で不正 ブレーキ内の点検省く

 同社は2017~21年にあった延べ4件の不正を今年4月に公表し、調査を続けていた。新たに見つかった不正は22~24年の検査だという。

 不正は時間の制約などから検査員が判断して検査を怠っていたとし、今後はブレーキ分解時の写真を撮らせて記録するなどして再発を防ぐ。

 同社は「適切な検査を全検査員が行うことを第一に、信頼回復と再発防止に全社一丸で取り組む」とコメントしている。(藤田知也)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。