介護施設や病院で、大阪・夢洲の万博会場をオンライン空間に再現した「バーチャル万博」を体験できるようにする

三菱UFJ銀行などが設立した一般社団法人の関西イノベーションセンター(MUIC 、大阪市)は29日、高齢者や身体障害者が2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に参加しやすくする支援策を発表した。会場で介助するほか、介護施設などからオンライン空間で万博の展示内容が楽しめるようにする。

リアル会場ではボランティアが車いすの来場者を介助する。来場が難しい人には、介護施設や病院にいながらパソコンやスマートフォンを使って「バーチャル万博」を楽しめるようにする。3D(3次元)CGで大阪・夢洲の万博会場を再現する。

会場内外での支援のためボランティア1500人以上を募集し、35万人以上の高齢者や障害者が参加できるようにすることをめざす。

MUICが全国の60歳以上の高齢者471人に行ったアンケートによると、大阪・関西万博に行きたいという回答は86%だった一方、そのうち「行けないと思う」という回答が98%にのぼった。理由として「移動や外出の難しさ」「体調や体力」などがあがった。

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