従業員500人以上の企業の人事担当者を対象に実施した

パーソルホールディングスが30日発表した大企業の採用動向に関する調査によると、エンジニアを採用したい企業のうち半数以上で採用数が目標に対して充足していない状態であることがわかった。エンジニアを採用したくても応募者が集まらず、3分の1の企業は給与水準を引き上げるなどしている。

従業員数500人以上の企業の人事担当者を対象に、インターネットで5月10〜13日に調査した。有効回答数は600社だった。

エンジニアの採用者数を「大幅に増やす」「やや増やす」と答えた企業は合計で55.8%と半数に上った。一方、エンジニアを採用したい企業のうち採用数が目標に対して「あまり充足できていない」「全く充足できていない」と答えた企業は57.5%に達した。エンジニアを除く中途採用でも53.6%が充足できていないと回答した。

エンジニア採用における課題として、「応募数が集まらない」が21.9%と最も多かった。「採用にかかるコストが高い」(16.3%)や「応募者と求める人材とのミスマッチ」(15.3%)が続いた。エンジニアを採用するための施策として34.4%の企業が「給与水準の引き上げ」を実施していると回答した。

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