コンビニ大手のローソンは太陽光発電設備がある徳島県内の店舗を対象に、大規模災害で停電が起きた際に非常用コンセントを無償開放する取り組みを始めた。まず1号店として徳島市内の徳島国府町早淵店で体制を整えた。徳島県との間で2023年末に結んだ業務提携に基づく支援で、1月の能登半島地震を受けて県がローソンに働きかけた。

災害時の協力を確認した徳島県の後藤田知事㊧とローソンの竹増社長(29日、徳島県庁)

大規模災害で周囲が停電になった場合、県からの要請を受けて、太陽光で起こした電気を非常用コンセントを通じて無償で利用者に提供する。ローソンの店舗で初の試みという。徳島県内には133店舗があり、このうち6割が自家消費用の太陽光発電を備える。24年度中に計8店舗で対応できるようにする。

このほど徳島県庁を訪れたローソンの竹増貞信社長は、後藤田正純知事から協力店の目印となる「すだちくんコンセント」の看板を手渡された。竹増社長は「徳島での試みが全国に広がって、災害に強い国に一歩一歩進んでいければ」と話した。

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