住宅ローンのパンフレット

大手銀行5行は30日、9月の住宅ローン金利のうち10年固定型を引き下げるとそろって発表した。指標となる長期金利の低下を反映する。変動型の金利は各行とも据え置いたが、7月の日銀の追加利上げに伴い、10月以降は複数の銀行が上げる公算が大きい。

9月の10年固定型の最優遇金利は、三菱UFJ銀行が今より0.22%低い1.05%、三井住友信託銀行が0.1%低い1.315%、みずほ銀行が0.1%低い1.35%に設定する。

三井住友銀行も0.1%下げて1.75%にし、りそな銀行も0.13%低い1.66%にする。大手5行平均では0.13%低い1.425%になる。

住宅ローンの金利は、長期金利に連動する固定型と短期金利に連動する変動型の2種類に分かれる。直近では住宅購入者の8割近くが金利が低い変動型を選ぶとされる。

多くの大手行は短期プライムレート(短プラ)に連動して変動型の基準金利を決めており、日銀の追加利上げを受けて各大手行は短プラを9月に引き上げる。

9月の変動型の基準金利は各行とも据え置いたが、この短プラの引き上げ分が10月以降に反映されるとみられる。りそな銀行は8月30日、基準金利を10月1日から見直すと公表した。

ネット銀行では変動型の基準金利を引き上げる動きが既に表面化している。ソニー銀行は8月から0.2%引き上げた。10月からはauじぶん銀行が0.25%、PayPay銀行が0.15%上げる予定だ。

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