30日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が2日連続で史上最高値を更新した。この日に発表された米国の物価指数が市場予想より鈍化し、利下げ期待から株式が買われた。ダウの終値は、前日より228.03ドル(0.55%)高い4万1563.08ドルだった。

 米商務省が30日に発表した7月の個人消費支出(PCE)の物価指数は、前年同月より2.5%上昇し、市場予想の2.6%を下回った。インフレ(物価高)の落ち着きを受け、利下げ期待が拡大。景気の下支えになるとの見方から株式が買われた。

 個別企業では、半導体の設計と製造の分離など事業再編を検討していると報じられた米インテルの株価が約9%急騰した。インテルは経営不振に陥っており、どう立て直すかに注目が集まっている。(ニューヨーク=真海喬生)

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