東京商工会議所は2024年度新入社員の意識調査結果を公表した。就職先の会社でいつまで働きたいかとの問いには「チャンスがあれば転職」との回答が23年度比6.4ポイント増の26.4%となり、調査記録が残る1998年度以来最高となった。「定年まで働きたい」の21.1%を上回り、長期勤続志向の低下があらわになった。

調査は同商議所の新入社員研修の受講者1021人に実施し、957人が回答した。「定年まで働きたい」は23年度から3.3ポイント低下した。新型コロナウイルス禍だった21年度は29.3%に高まったが、再びコロナ前の19年度(21.3%)の水準に戻った。

就職活動が「順調だった」「ほぼ順調だった」は合計で62.2%とコロナ禍以降で最も高かった。人手不足を背景に売り手市場だったことが背景にあるとみられる。

社会人生活で不安に感じていることでは「仕事が自分の能力や適性に合っているか」(48.9%)、「上司・先輩・同僚とうまくやっていけるか」(42.8%)が上位にあがった。配属や上司は選べず運任せという意味の「配属ガチャ」や「上司ガチャ」を懸念しているようだ。

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