週明け2日午前の東京株式市場で日経平均株価は一時、前週末の終値より400円超上昇し、7月31日以来1カ月ぶりに3万9千円台をつけた。前週末の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が過去最高値を更新した流れを引き継いだ。

 8月30日の米国株式市場で、ダウ工業株平均は、前日より228.03ドル(0.55%)高い4万1563.08ドルで終え、2日連続で史上最高値を更新。30日に発表された米国の物価指数が市場予想よりも鈍化し、利下げへの期待から買いが広がった。

 この流れを受け、東京株式市場でも取引開始直後から買い注文が先行。前週末の終値よりも377円56銭高い3万9025円31銭で取引を開始し、日経平均への寄与度が高い、ファーストリテイリングや、半導体関連のアドバンテストが上昇。外国為替市場で円安ドル高が進んだことで自動車関連などにも買いが広がった。

 7月に4万2千円台の史上最高値をつけた日経平均は、8月に入ると、米景気の減速懸念の高まりや日本銀行の利上げを受けて過去最大の乱高下を記録。荒れた展開が続いていた。(杉山歩)

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