シェアサイクル拠点の整備で連携する磯城郡3町長ら(8月29日、奈良県三宅町)

奈良県中部の三宅、川西、田原本の磯城郡3町は、シェアサイクルの拠点整備を共同で進める。自転車の貸し出しと返却の場となるステーションを各役場や体育館、観光施設などに計14カ所設け、9月中旬から順次運用を始める。利用データを集めて、一体でまちづくりに活用する。

磯城郡3町はバス路線やタクシー台数が少なく移動手段が限られており、住民の利便性向上だけでなく周遊観光の促進にもつなげたい考え。

ステーションの設置に当たって、「ハローサイクリング」のサービスを展開するソフトバンク系のオープンストリート(東京・港)、ライフ21(奈良市)と連携協定を結んだ。町側は設置場所を提供する一方、企業側から受け取る利用者の人数やルートなどのデータをまちづくりに活用する。

ライフ21の金沢孝社長は「ラストワンマイルの補完ができ、観光振興にもつながる。持続可能なまちづくりに貢献できれば」と話した。

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