旭化成ホームズは人口増加が著しい米南東部に進出して収益拡大を目指す

旭化成ホームズは2日、米フロリダ州で戸建て住宅のコンクリート基礎や構造体を手掛ける専門工事会社を買収したと発表した。買収額は非開示だが数億ドルとみられる。日本国内の住宅市場が伸び悩むなか、人口増加が著しい米南東部に進出して収益拡大を目指す。

北米住宅事業を統括する子会社を通じ、フロリダ州に本社を置くODC Constructionの全株式を8月30日に取得した。売上高は非開示。

旭化成ホームズはこれまで米西部で住宅事業を伸ばしてきた。2018年にはアリゾナ州を拠点とする建材メーカーを、22年にはネバダ州で住宅向けの配管や電気の工事を手掛ける企業群をそれぞれ買収した。

今回の買収で米南東部へ事業を広げ、管理部門の集約による効率化や事業ノウハウの共有を図る。オーストラリアや米国の海外事業の売上高を26年3月期までに現在の約2500億円から3000億円規模に増やす目標を掲げる。積水ハウスや住友林業など戸建て住宅大手は相次ぎ米国での事業拡大を進めている。

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