新潟県の東京電力柏崎刈羽原子力発電所の(左から)5号機、6号機、7号機

東京電力ホールディングス(HD)は2日、柏崎刈羽原子力発電所6号機(新潟県)について、原子力規制委員会から再稼働のための工事の詳細を盛り込んだ「工事計画」の認可を得たと発表した。

福島第1原発の事故後にできた新規制基準に基づく規制委の審査は3種類ある。同6号機は2017年に原子炉の基本設計などを見直す「原子炉設置変更」の許可を得ている。今後は運転管理など保安に関する基本事項を定めた「保安規定」の審査に入る。

東電は8月に保安規定の内容を新規制基準に沿うよう変更する申請書を提出した。規制委が認めれば審査は終わり、再稼働の主要な手続きが完了する。その後は安全対策工事と使用前事業者検査を終え、再稼働の工程に移る。

柏崎刈羽では同7号機が再稼働の準備を終えたが、新潟県の地元同意を得られず、稼働時期を示せていない。6号機は当初25年4月の再稼働を目指していたが、現在は事実上稼働の見通しが立たない状態となっている。

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