旭化成は3日、スウェーデンの製薬会社カリディタスへのTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。残った少数株主から強制的に株式を買い取るスクイーズアウトを経て、年内をめどに完全子会社化する。腎疾患領域での医薬品の幅を広げる。
TOBは7月18日〜8月30日(スウェーデン時間)に1株208スウェーデンクローナで実施した。買い付け予定株の下限(全体の90%超)を上回る約5041万株(93.3%)の応募があった。買収総額は1700億円超を見込んでいる。
カリディタスは2004年の設立で、IgA腎症という難病の治療薬として初めて承認された「タルペーヨ」を持つ。旭化成は20年に腎移植後に使われる免疫抑制剤を手がける米国のベロキシス社を約1400億円で買収しており、腎疾患領域を広げている。
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