電気事業連合会のパビリオン「電力館」で体験できる「タマゴ型デバイス」を持つ子どもたち(3日、大阪市北区)

電気事業連合会は3日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」の展示内容を公表した。携帯できる専用デバイスを使い、核融合発電など未来のエネルギーの可能性に触れることができるという。

宇宙太陽光やミドリムシ、コンクリート電池など将来実用化が有望な約30のエネルギーを展示する。来場者は直径約10センチメートル、高さ約13センチの卵型デバイスを携帯。館内の映像などと連動して光ったり、震えたりする。子どもでも未来のエネルギーを体感できるように工夫した。

例えば核融合発電では原子核に見立てた光る玉が投影され、手で寄せ集めることに成功するとデバイスが発光する。反発しあう原子核の融合で膨大なエネルギーが起きる核融合の原理を体感してもらう。

報道公開された大阪・関西万博で電気事業連合会が出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」(2日、大阪市此花区の夢洲)

敷地面積は3740平方メートル、高さ17.4メートルの2階建て。卵をイメージさせる半楕円形で、不規則につながった骨組みを多面的な六角形からなる幾何学模様の外殻が覆う。天候や時間帯によって色調など見え方が変わる。

電事連大阪・関西万博推進室の岡田康伸室長(同館館長)は「わくわく感、ドキドキ感を持てるパビリオン。身近なところにエネルギーがあると知ってほしい」と話した。

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