ピッチで秋田県内の大学生らが事業アイデアを説明した(秋田市)

秋田県内でスタートアップを育成する環境づくりが動き出した。県と映像制作のスタートアップ、アウトクロップ(秋田市)が4日、起業をめざす学生や若手起業家らが事業アイデアを競うピッチコンテストを秋田市内で開いた。県は今後も学生らが投資家や起業家と交流・相談できる機会を設ける計画だ。

ピッチコンテストには秋田市内の大学生、能代市内の起業家や地域おこし協力隊員、横手市内の起業家ら9人が参加した。秋田大学4年生の本田亮氏はアプリで養育費の支払いや受け取りを管理するアイデアを説明した。

この日の催しに協力した秋田市出身の投資家、MTGベンチャーズ(名古屋市)の藤田豪社長は「首都圏に行かなくても、秋田にいて起業の可能性を探る機会になる」と語った。

県内では7月、スタートアップ支援を推進する「AKISTA(アキスタ)プラットフォーム」が始動した。県内にまだ少ないスタートアップを育成する支援組織で、今回のピッチコンテスト開催もエコシステム(生態系)づくりの一環。

アウトクロップは地元の国際教養大学を卒業した栗原エミル代表らが在学中の2020年12月に立ち上げた。会場になった秋田市内の「アトレデルタ」は同社が5月に開設した複合施設。ワーキングスペースや宿泊施設、コーヒーハウスなどがある。

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