北陸鉄道(金沢市)の宮岸武司社長や金沢市など沿線4市町の首長は4日、同社の鉄道線が「みなし上下分離方式」で支援を受けることを踏まえ、石川県の馳浩知事を訪問した。同社の鉄道事業は赤字が続いており、沿線市町や県が鉄道線の存続へ支援する。宮岸社長は「老朽化している変電所や車両の更新に着手できる」と述べた。

北陸鉄道の宮岸社長は「変電所や車両の更新に着手できる土台ができた」と話した(4日、石川県庁)

北陸鉄道は石川線(野町―鶴来間、13.8キロメートル)と浅野川線(北鉄金沢―内灘間、6.8キロメートル)の2線を運行している。7月に開いた沿線市町や県が参加する協議会では、沿線4市町と石川県、国が施設の整備費などに15年間で約132億円を負担する支援策を了承した。2025年4月からみなし上下分離方式での運行を目指す。

馳知事は利便性向上策として「全国、海外の人にも使ってもらえるキャッシュレス化も必要になる」と話した。

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