ボルボ・カーは2021年、ハイブリッド車を含めエンジンを搭載した車を段階的に減らしていき、2030年までに販売する車をすべてEVにする計画を発表していました。

ところが会社は4日「市場と顧客の需要の変化により、電動化の目標を調整することを決定した」として、これまでの計画を撤回することを明らかにしました。

発表によりますと、2030年までに販売する車の90%以上をEVまたはプラグインハイブリッド車にすることを目指し、残りの最大10%は状況に応じてハイブリッド車にするということです。

計画の撤回の背景にはEVの需要が欧米で減速していることがあるとみられ、ジム・ローワンCEOは「われわれは電動化と持続可能性において業界をリードする立場を維持していくが、現実的かつ柔軟な姿勢で臨んでいく」とコメントしています。

また、会社側は、充電ステーションの整備の遅れなどもEV普及の課題だとしています。

ヨーロッパの自動車メーカーでは、ドイツのメルセデス・ベンツグループもことし2月、それまで掲げていた2030年までにすべての新車をEVにするという目標を事実上撤回しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。