FRBは4日、全米12の地区連銀が各地域の企業への聞き取りなどをもとにまとめた、最新の経済報告を公表しました。

それによりますと、全体の経済情勢については、▽3つの地区で経済活動がわずかに増加したとする一方、▽横ばい、または減少したと報告したのは9つの地区で、前回から4地区多くなりました。

また、個人消費は、前回7月の報告ではおおむね堅調に推移していたものの、今回はほとんどの地区で減少したとしています。

製造業の活動もほとんどの地区で減少したとしていて、アメリカ経済の減速を示す形になりました。

労働市場については、雇用の水準がこの数週間、おおむね横ばいか、わずかに上昇したとしています。

ただ、雇用主は、需要への懸念と先行きの不透明さから採用の拡大に慎重になっていて、求職者は仕事を確保するのがますます難しくなり時間もかかるようになったと指摘しています。

今後の見通しについては、3つの地区で若干落ち込むとしたものの、各地区の担当者がおおむね横ばいか、多少改善すると予想しています。

FRBのパウエル議長は、9月17日から2日間開く金融政策を決める会合で利下げに踏み切る考えを示していて、市場の関心は、アメリカ経済がどの程度減速するかや、FRBの利下げのペースに移っています。

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