トヨタ自動車は4日夜から5日未明にかけ、車の大量生産に必要な「型式指定」をめぐる認証不正が判明していた「ヤリスクロス」など3車種について、生産を再開した。国土交通省から出荷停止の指示を受けた6月上旬から、生産を停止していた。
再開したのはほかに「カローラフィルダー」と「アクシオ」で、子会社「トヨタ自動車東日本」の宮城大衡工場(宮城県大衡村)と岩手工場(岩手県金ケ崎町)で生産している。7月末に出荷停止の指示が解除されると、9月からの生産再開に向けて準備を進めていた。
トヨタは6月上旬、過去に生産していたものも含む7車種の不正を公表。その後の国交省の立ち入り調査などで、さらに7車種での不正も判明した。国交省は7月末、トヨタに対し、道路運送車両法に基づく「是正命令」を出して、組織の抜本的な改革を求めた。トヨタは8月9日に再発防止策を公表した。(大平要)
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