関西電力は5日、リチウムイオン電池の劣化診断の手順や評価方法が妥当であると第三者機関から認証を受けたと発表した。容量の状態や安全性などの劣化診断は計測事業者が独自の手順で評価してきたが、関電は日本で初めて電化製品の認証を手掛ける一般財団法人、電気安全環境研究所(JET)から証書を受け取った。

関電は2024年度中にリチウムイオン電池の診断事業を始める。電気自動車(EV)や送配電の系統につながる蓄電所向けなど幅広い電池を対象とする。EVは充電中に専用の計測器が電圧や電流、温度を総合的に測定、安全に使えるまでの寿命や発火リスクなどについて診断する。3日ほどで顧客にデータを提出できるという。

リチウムイオン電池はリサイクルの市場も拡大している。関電はJETからのお墨付きを得たことでリサイクル用に販売する顧客からの信頼性も高まるとみており、他社との競争を優位に進める。

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