日本政府の支援を受けて次世代半導体の国産化を目指す国策会社「ラピダス」が11日、米シリコンバレーで新会社を設立したと発表した。生成AI(人工知能)の進化で最先端の半導体への需要は高まっている。将来的な顧客と見込む米IT大手への売り込みのほか、顧客の要望にあわせた半導体をつくるためのソフトウェアやデザインの技術者の確保をめざす。

 新会社はラピダス・デザイン・ソリューションズ。ラピダスが技術協力を受ける米IBMなどで半導体の営業に関わってきた、アンリ・リシャール氏が新会社の社長に就任した。

 ラピダスの小池淳義社長は現地で開いた11日の記者会見で、「当初はシリコンバレーのお客様がかなりの部分を占めることになる。ここでお客様とのコンタクトを持つことが非常に重要になる」と意義を強調した。リシャール氏は「業界のあらゆる企業から高い関心を得ている」と話した。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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