ファッション用ウィッグ向けの糸の製造や販売をシンガポールの子会社に集約する

デンカは9日、2026年3月末をめどに大船工場(神奈川県鎌倉市)の稼働を停止すると発表した。同工場で製造している包装用粘着テープから事業撤退するほか、ファッション用ウィッグ向けの糸の製造や販売をシンガポールの子会社に集約する。業績への影響は精査中で、確定し次第開示するとしている。

同日開いた取締役会で決議した。大船工場の従業員は臨時雇用者を含め8月31日時点で137人。雇用維持を最優先にグループ内での配置転換を進める。工場内の設備や工場用地、営業権などについては未定で売却も含め活用を検討する。

デンカ大船工場は1949年に操業を始めた。ファッション用ウィッグは主要販売地域のアフリカでの需要低下や原材料高で収支が悪化。包装用テープも簡易包装が広がり販売数量が減少していた。

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