度数が3%以下の缶チューハイの新ブランドは2015年以来、9年ぶりという(9日、東京都中野区)

キリンビールは9日、アルコール度数が3%の缶チューハイ「キリン 華よい」を24日から発売すると発表した。度数が3%以下の新ブランドは2015年以来9年ぶり。凍結した果実を漬け込んで香りを抽出し、微炭酸で軽やかな味わいにした。嗜好の多様化で度数が低い缶チューハイを選ぶ消費者が増えており、新商品で市場の活性化を狙う。

白桃、レモン、ぶどうの3種類の味を発売する。凍結した果実をお酒の中で粉砕し、果汁やピューレと一緒に漬け込む製法を採用。果実感ある甘みや酸味を抽出したほか、苦みなども味のアクセントとして生かした。

350ミリリットル缶のコンビニエンスストアでの想定価格は167円前後。12月までの年内に約80万ケース(1ケース350ミリリットル24本換算)の販売を目指す。

キリンが度数3%以下の缶チューハイを投入するのは15年に発売した度数1%の「キリン バタフライ」以来約9年ぶり。キリンが20〜60代の3335人を対象にした調査では「酔い過ぎを気にせずお酒のいい気分を楽しみたい」との問いに82%が当てはまると回答した。低アルコール飲料に対する消費者の関心が高いとみて投入する。

マーケティング部RTDカテゴリー戦略担当の松村孝弘氏は「お酒をたしなむ一方で家ではあまり飲まない層を中心に、幅広いお客にお酒の楽しさや開放感を手軽に味わってもらいたい」と話す。

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