セブン&アイ・ホールディングスは、カナダに本社があり世界各国でコンビニ事業などを手がける「アリマンタシォン・クシュタール」から買収提案を受けています。

セブン&アイは今月6日、この買収提案に対して「当社の価値を著しく過小評価している」とする内容の書簡を送りましたが、クシュタール社は8日、セブン&アイが協議に応じなかったことは遺憾だとしたうえで、今後も働きかけを続ける姿勢を示しました。

これに対して、セブン&アイは9日改めて声明を発表し「クシュタール社の提案は実効性の伴う議論を行うだけの根拠・材料を提示していない」として、現状の提案は受け入れられないという姿勢を重ねて示しました。

そのうえで「クシュタール社が当社の価値を十分に認識し、規制上に関する懸念を払拭(ふっしょく)する提案を提示した場合には、引き続き真摯(しんし)な協議に応じる用意がある」としています。

セブン&アイとしては、買収金額などについてより具体的な提案をするよう改めて求めた形で、今後クシュタール社がどのような提案を示すかが焦点となりそうです。

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