「milkyドーナツ」はプレーン(写真手前)のほか、いちごやチョコレートなどの味を取りそろえる

不二家は10日、初のドーナツ専門店を神奈川県海老名市で開業すると発表した。「ペコちゃんmilkyドーナツ」としてドーナツを中心に扱う業態とし、今後は全国の商業施設内にあるフードコートなどに出店する。洋菓子の製造や店舗運営のノウハウを生かし、拡大するドーナツ人気の取り込みを図る。

13日、第1号店を海老名市の商業施設「ビナウォーク海老名」でオープンさせる。米油で揚げた「milkyドーナツ」(165円)やクリーム入りの「milkyクリームドーナツ」(187円)などを販売する。同社の看板商品であるキャンディー「ミルキー」に使用している北海道産練乳を生地に練り込み、風味を各商品に取り入れている。

販売メニューは今回の業態のために新たに開発した。不二家によると「フードコートへの出店を想定し、従来の洋菓子店などより小規模な業態としてドーナツという商材に着目した」という。

不二家のドーナツ専門店「ペコちゃんmilkyドーナツ」店舗の外観イメージ

調査会社の富士経済(東京・中央)によると、24年のドーナツ市場は23年比10%増の1492億円になる見通しだ。「生ドーナツ」などの新商品がSNS(交流サイト)を通じて広がり、人気が拡大している。

セブン―イレブン・ジャパンは9月から店内で調理する揚げたてドーナツの本格販売を始めた。丸亀製麺も6月にうどんから作ったドーナツを発売するなど、市場の裾野が広がっている。

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