JR東は「みどりの窓口」の削減計画を凍結している(JR新宿駅)

JR東日本の喜勢陽一社長は10日の定例記者会見で、北千住駅(東京・足立)に「みどりの窓口」を10月1日から常設すると明らかにした。コスト削減の一環で2022年1月に閉鎖していたが、周辺駅の窓口の混雑状況など足元の利用動向を踏まえて復活させる。5月に窓口の削減計画を凍結して以降、常設での復活を公表するのは初めて。

常設の窓口を1カ所つくり、午前9時半〜午後7時にかけて営業する。スタッフと通話できる既存の「話せる指定席券売機」もそのまま残す。喜勢氏は窓口を縮小した他の駅についても「今後の利用状況を踏まえて柔軟に考えていく」と述べた。

JR東はコスト削減の一環で有人の販売窓口を減らしてきたが、お盆や年末年始など繁忙期の混雑が深刻で、利用者から不満の声が出ていた。5月に削減計画を凍結し、今夏には首都圏の主要各駅や仙台駅など49駅で窓口を臨時で増やしていた。

喜勢氏は夏の臨時増設について「近隣の駅にある窓口での発券枚数が1〜2割減るなど一定の利用分散を図ることができた」とし、「厳しい意見もあるが、お客様の声を聞いても一定程度は取り組みを受け止めていただいた」と振り返った。

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