GRE備北は新見浄化センターなどで太陽光発電設備を設置してきた

岡山県新見市の電力事業会社、GRE備北は2025年2月をめどに使用済みバッテリーを用いた太陽光発電設備を同市内に増設する。事業者が設備を整備し、利用者が太陽光発電など再生可能エネルギーの使用量に応じて電気料金を払う電力購入契約(PPA)の特別目的会社である同社は、蓄電池で余剰電力をためることで災害時も稼働させる。

GRE備北は太陽光発電施工などのガット(岡山県津山市)と山陰合同銀行が出資する電力事業会社。

新見市西部にある市有地「きらめき広場・哲西」と同市の出先機関に太陽光発電設備をそれぞれ1基ずつ設置する。無料で設置し、電力を20年間定額で供給する。GRE備北はこれまで新見浄化センターなど市中心部で太陽光発電設備を設置してきており、PPA事業を手がけるのは3期目となる。

日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」に搭載されたバッテリーを再利用した蓄電池を設置し、災害時の避難場所で非常用電源としても使う。PPAと組み合わせるため、非常時用の蓄電池を導入する予算がない施設でも設置しやすい。

昼間の余剰電力を蓄電池にためて夜間に使用すると太陽光発電の自家消費量が増えることになる。PPAにより供給された電力の使用が増えるため、エネルギーの効率利用につながる。消費電力に占める太陽光発電の割合を40〜50%に高めることを目標にする。

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