住友電気工業は10日、子会社でダイヤモンド工具や超硬合金などを手掛けるアライドマテリアル(東京・中央)が9日付で同業の欧州エステべスグループを買収したと発表した。買収額は非公表。住友電工グループはエステべスが欧米やアジアに持つ生産ネットワークを手に入れることで、グローバルな競争力を底上げし、収益拡大につなげる。

エステべスの親会社であるダイヤモンドツールズグループ(オランダ)から全株式を取得した。エステべスは太い電線やケーブルを高精度に細くする「伸線」用の精密ダイヤモンド工具などを製造・販売している。ポーランドや米国、中国など世界6カ国に7つの生産・販売拠点を持っており、幅広い顧客基盤を抱えている。

アライドマテリアルは同業の買収により、生産だけでなく技術面でも高い相乗効果が見込めると判断した。住友電工はエステべスの売上高を非開示としている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。