利き酒をするギャルと久慈社長㊨(11日、岩手県二戸市の南部美人)

老舗酒蔵の南部美人(岩手県二戸市)はギャル派遣サービスのCGOドットコム(東京・渋谷)と協業した日本酒造りを始めた。令和ギャルの斬新な発想を取り込み、若い世代への情報発信と日本酒の消費拡大を狙う。

11日、南部美人の酒蔵でCGOメンバーのギャルが清酒の仕込み作業をし、酒米の稲刈りを手伝った。CGOは若者に受ける日本酒シーンの観点で市場調査もしている。ラベルデザインや販売手法などを検討し、2025年1月の日本酒発売を目指す。

ギャルたちは同日、南部美人の久慈浩介社長と意見交換をしたほか、利き酒もした。ギャルからは「バイブスを感じる」「日本酒ってクールでセクシーだね」といった感想が出ていた。

久慈社長は「皆さんの造るお酒を(東京の)渋谷で披露し、広めていきたい」と応じた。両社がコラボした日本酒の販売量や商品名などはこれから詰める。

伝統的な日本酒と令和ギャルの異色の組み合わせは久慈社長が持ちかけた。「我々が日本酒の良さをいくら言っても若い人には伝わらない。ギャルの力を借りようと思った」という。CGOは企業研修「ギャル式ブレスト(ブレーンストーミング)」を展開している。

酒の仕込みをするギャル。右手奥は久慈社長(11日、岩手県二戸市の南部美人)

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