三重交通グループホールディングス(GHD)傘下の三交不動産(津市)は25日、名古屋駅西口に複合テナントビル「名駅三交ビル」を開業した。飲食店のほか、美容クリニックや事務所などが入居する。総事業費は約15億円。リニア中央新幹線の開業を見据え、名古屋駅周辺でビル開発を加速する。
名駅三交ビルは名古屋駅から徒歩2分。延べ床面積3274平方メートルの鉄骨造12階立てで全17区画。最小区画は約25坪(約82平方メートル)で、全フロアに給排水設備を設置できるようにした。
東海地区では珍しいという目元美容特化のクリニック「(仮称)名古屋めもとクリニック」が7月に開院する予定だ。足元で入居が内定しているのは約7割だという。
三交不動産の中村充孝社長は「新型コロナウイルス禍を経て、改めて全国的にも駅前が(職住の拠点として)見直されてきている」と説明し、名古屋駅周辺でのビル開発に意欲を示した。
名古屋市は名古屋駅前広場の再整備プランをまとめている。名古屋駅の東西ネットワークを強化してアクセスを向上させるなど、リニア開業を見据えたまちづくりが進んでいる。
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