ヒューリックが25日発表した2024年1〜3月期の連結決算は、純利益が前年同期比28%減の158億円だった。販売用不動産の売却を4月以降に先送りしたことで、不動産事業が落ち込んだ。賃貸事業やホテル・旅館事業は好調だったものの、補えなかった。増益とする24年12月期通期の業績予想は据え置いた。
売上高は4%減の1075億円だった。営業利益は31%減の237億円。前年同期は積極的に不動産の売却に取り組んだが、24年に入って賃貸収益の確保を優先し、売却を抑制していることが影響した。今後、市場動向を見ながら売却に取り組むとしている。
ホテル・旅館事業は計画を大きく上回る8億4400万円の営業黒字で、前年同期の29倍となった。インバウンド(訪日外国人)の追い風もあり、稼働率と客単価の向上で収益性が大幅に改善した。
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